名経営者というと、来る日も来る日も社員が難しい難題を持ち込んでは一刀両断、筋のいい判断をバシバシ決めているイメージが強い。というかそれが仕事だ。
そして多読家というイメージも強い。俺だけか?
今の名経営者と呼ばれる人たちがどれぐらい本を読んでいるのか、気にならないだろうか。
もし、読書家なのであれば、読書が成功に近づく根拠のひとつになると思う。早速調べた結果を紹介していくが、その前に調査方法だ。
調査の方法は、
・googleなどのネット検索中心。「起業家名 読書」でググる。本当は著書とか調べたいけど、今回は読んでるかどうかわかればいいので、ネットのインタビュー記事などで判断
・老舗企業のリーマン社長とかは本読んでる可能性高そうなので、今回はベンチャー系を中心にチェック
・地味な会社を調べても面白くないので、おばちゃんでも知ってそうな会社や経営者の人をピックアップ
という感じ。果たしてほの結果はいかに。
1)zozo 前澤氏
この人はあんましてなさそう。
マンガについてや買った本を紹介している。が、マンガの多読家なのかもしれないけど、それを表明していない。よって今回は「あんまり読書してなさそう」と査定。
おススメされた本を買ってみた。 / 「頭に来てもアホとは戦うな!」 https://t.co/XZUS0Cpqyw
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤 友作 (@yousuck2020) October 13, 2018
こち亀。#前澤攻め https://t.co/shb11YZ7ZY
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤 友作 (@yousuck2020) April 1, 2018
2)楽天 三木谷氏
この人はかなりの読書家とお見受けする。
日本人読書せい!→電子書籍事業のkoboはそのためにやる!的なの発言をしてるぐらいなので、気合いが違います。
「ビジネス上で大きな判断をする時や迷った時にこそ、歴史書や経済書に裏打ちされている知識が重要になると私は考えます」
「昨今の日本の、読書量が減っている現状はちょっとまずいですね。
(中略)読書量を増やしてより多くの知識を身につけることと、英語の習得。これらが、現在の日本人に最も必要とされているんです」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/33405?page=10
3)サイバーエージェント 藤田氏
もはや僕の中では麻雀のイメージしかない(そして強い)。
この方もかなりの読書家とお見受けする。
「読書」は経営者のみならず、すべてのビジネスパーソンに有用だと思っています。何をそんな当たり前のことを、と思うかもしれません。ですが、読書には、さまざまな知識を得ることができるという効用以上に、「言葉」や「語彙」を学べる、という収穫があると考えています。
http://college.nikkei.co.jp/article/46241011.html
4)DeNAの南場氏
読書家というより、この人は活字中毒でしょうなあ、というレベル。
まあマッキンゼー行って創業するぐらいなんで、遺伝子レベルで頭のスペックが違うんだと思う。
中学のころは、父にすすめられ『暗夜行路』を夢中になって読みましたね。それから、芥川龍之介とか、三島由紀夫・志賀直哉・太宰治・森鴎外・夏目漱石などの本を手に取りました。海外のものだと、『モービィ・ディック』(『白鯨』)、それからホーソーンや『カラマーゾフの兄弟』など。その時代の日本の作家さんよりもスケールが大きい、と感じるものもありました。
ところが社会人になると、なかなか本を読む暇がありません。忙しくて、家に戻っても寝るだけという生活で、年末に20冊くらい持ち込んでホテルに籠ることはありましたが、仕事に関係のない、純粋な楽しみとしての普段の読書からは、しばらく遠のいていました。(中略)司馬遼太郎などの歴史小説を読んでいました。歴史小説の登場人物は、誰かを楽しませるために生きたわけではなくて、事実なわけだから自然さがありますし、誰かが「この人について、書く価値がある」と感じたからこそ本となり後世に残った話なので、パワーもスケールも違います。“戦と統治”など、ビジネスや経営に重ねながら読んでいましたね。
https://www.bookscan.co.jp/interviewarticle/568/all
最後は、ホリエモンこと堀江氏
この人はちょっとレベルが違いますね。
だってこんな本だしてますからね。
この壁をいかに乗り越え、面白い本を手に入れたか──僕の試みの結晶が、この本におさめられたブックリストである。
──堀江貴文
https://www.lifehacker.jp/2013/09/130908book_horie.html
ざっと調べた感じはこんなところ。
zozo前澤さん以外はかなりの読書家ということが判明した。
当たり前だが多読家→名ベンチャー起業家、読書したら起業家になれる!という図式ではなく、(結果的に有名になった)ベンチャー起業家→読書家が多かった!ということである。
とはいえ、成功している(ように見える)ベンチャー起業家は総じて読書家である。
ここからは完全な推論だが、事業そのものというよりも自分の知識を高めていく一種のストイックさも感じる。こうした精神が事業にとってプラスの影響を与えるからこそ、事業をする→読書する→事業をする読書をするというサイクルがぐるぐるまわっているのではないだろうか。
次はもっとオッサン経営者たち、いうわゆるリーマンの頂点を行くような人たちは読書家なのかを調べてみようと思う。このベンチャー起業家たちと違う傾向が出てくれば面白い。
最後に一言。成功しているベンチャー起業家の読書量は「半端ないって」。
今年らしい一言で締めてみた。お後がよろしいようで。